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ごあいさつ

地中埋設物撤去技術協会代表よりご挨拶

土木建築物及び建築物を支える基礎地業法を総括しますと、近代構築物導入と松杭で明けた20世紀 その前半は、ペデスタル杭、RCパイルと深礎の導入期だったと言えます。しかし、相次ぐ戦争は、 さらなる開発に手を染めることを許さず、そのまま終戦を迎えます。 戦争から始まる20世紀後半は、国土復興に果たす努力が報われ、バブルの弾けこそありましたが、 経済大国という輝かしい頁で閉じています。

この間、土木構造物は長大化と重厚化を進め、建築物は軟弱地帯をめざし、高層化を実現します。 基礎地業法はそれに応え、より太く、より長く、より安全に、より経済的にを合言葉とし、環境に配慮し ながら研究開発の実を挙げてきました。20世紀は、まさに基礎事業の世紀だったと言えます。

21世紀を迎え、押し寄せる新開発地域整備と、旧市街地開発の波の中にあって、筑後半世紀に 満たない構築物や建築物は解体と立替えの運命に遭遇しています。 そのあまりにも早い時の流れに戸惑うばかりです。

その際、基礎事業及び地下埋設物の残存は、地下価格の下落に繋がり、大深度の地下勝ちの 支障ともなりかねませんので、徹底的な除去が望まれています。20世紀に誰が予想したでしょうか。 21世紀こそ、まさに、基礎地業除去の世紀と言えます。

ところで、長期間埋没する地業の除去が極めて困難なことは、大正半ば或は昭和初期に打ち込んだ20m 程度の松杭引抜きで経験しています。太さ2mもある場所打ち杭の困難さは想像外となりましょう。

当協会は、基礎地業を除去する工法、ヒロワークKmighty工法（無振動フレキシブルケーシング併用 超高圧ウォータージェット引抜き工法）の普及を図り、施工同志を募り、相構えて21世紀の要請に 応えていきたいと念願しています。

理事長　浜口伸一

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